第1話 MR(えむあーる) 〇〇系を知る

ストーリー

きっかけは何だったのか、正直覚えてない

何かのきっかけで、
このまま爺さんになった時にMRは後悔しないのか?
一度しかない人生で、もう街を歩いてるシコい女を抱くことも、彼女を作ることも一生ないのかなと思った時に、このまま何もしなくて本当にいいのか?って考えるようになった。

(あの時行動していればもしかしたら?)(あの時だったらまだ間に合ったんじゃないか?)

こんなタラレバがずっと残るくらいなら、
『最後に頑張ってみたけど俺には無理だった』って言えた方が諦めもついて、スッキリするかなって思い行動することにした。

行動しようとは思ったものの、じゃあ、どうやって女と出会ったらいいのか?
まずはこれを考えなくてはいけなかった。

ネットを使って、出会いの方法を検索していくと、ナンパという手段があった。
世の中にナンパがあることは知っていたが、MRのナンパのイメージは、
イケメンが、街にいる女に声をかけて、トークで楽しませ、仲良くなり遊びに行ったりするイメージだった。

非モテを拗らせ、女とまともに話すことも難しい41歳の男に、そんな離れ業が出来るわけがない。
そんなことが出来るくらいなら、こんな人生送ってないわ!ってことで当然却下した。

ただ自分がやる気はなかったが、なぜかナンパが気になってしまって、気づいたらユーチューブでナンパに関する動画がないか調べ始めていた。

そしてMRは衝撃的な動画を見つける!!

『すいません、すいません、』
『ナンパとかじゃないんですけど~、タイプだなっと思って、後悔したくないんで勇気出して声かけちゃいました。

よかったらline交換してもらえませんか?』

※恋愛コーチ ナンパ師フジさんの動画より


このフレーズをひたすら女に投げかけてる男がいた!
人混みの中で、すれ違う女全員にひたすら声を掛け続けている。
若い女だけでなく、50代、いや60代くらいのBBAにまで・・
「選んでると地蔵しちゃうんでオバサンでもなんでも声かけましょう」みたいに解説までしながら。
※そしてこの声掛けは誠実系ナンパという手法だということをMRは知った。


正直MRのイメージしていたナンパと全然違うスタイルだった。
誠実系ナンパは、とても新鮮で、見ていてワクワクしてきた。
そして同時に自分の中で、ある感情が湧いてきた。

これ、俺でもできるんじゃね!?

MRは初対面の女と楽しくトークなんか出来ないが、この方法ならテンプレを暗記して、それをひたすら繰り返すだけ!
連絡先は交換してもらえるかはわからないけど、この声掛けはやろうと思えば絶対できる!!
もう一刻も早くこのナンパがしてみたい気持ちになっていた。


そして、MRの女と出会う為の方法が誠実系ナンパということに決まった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました